周術期セミナー

投稿日:2015年2月13日

カテゴリ:ドクターズBLOG

2月10日、文京シビックホールにて周術期セミナーが開催されました。演題は「患者のリスクを適切に判断して安全な口腔機能管理を提供しよう」
講師は私の母校の東京歯科大学口腔外科学講座教授の片倉朗先生です。

周術期とは入院、麻酔、手術、回復といった患者の術中だけでなく前後の期間を含めた一連の期間を言います。(周術には一般に手術に必要な3つの段階、術前・術中・術後が含まれます)
手術、化学療法、放射線療法を受ける患者さんは歯科の受診をお勧めします。なぜでしょう?口の中には約1000~2000億個の細菌が繁殖しています。手術等の治療によって栄養状態や免疫機能が低下した場合、口の細菌が原因となる誤嚥性肺炎を起こす可能性があるからです。

今回、このセミナーに参加して良かった点は具体的な周術期の口腔衛生管理法が学べた事です。健常者とは違う、とてもデリケートな口腔環境の方々ばかりですから、それはそれは気を遣いながら口腔ケアをする必要がある訳です。

日本はこれから高齢化社会に突入します。2015年は4人に1人が高齢者。それが2055年には2.5人に1人が高齢者になるそうです。そんな時こそ歯医者の出番です。口腔ケアが特に大切となるからです。少しでも社会貢献できるように歯科医師としてこれから精進してまいります。

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