人間と○○の歯の生えかわり 篠崎 歯科
投稿日:2015年7月9日
カテゴリ:歯科助手・受付BLOG
人間の歯は、一度だけ乳歯から永久歯に生えかわりますが、もし何らかの理由で永久歯が抜けてしまった場合、二度と新しく生えてくることはありません。
その点、サメなんて強い上に何度も歯が生えかわるので、うらやましいなぁ…なんて思ったことのある人もいるのではないでしょうか。
サメの歯は、種類によってことなりますが、最低でも6列もの予備の歯がひかえていて、獲物をとったり擦り減ったりして歯が抜け落ちると、予備の歯ベルトコンベアーのように前へと移動してくれます。なんでも、一生に2万本以上の歯を使うとか!驚きですね。
では、なぜそんなに生えかわる必要があるのでしょうか。人間の歯は、顎の骨に埋まっています。しかし、サメの歯は進化の過程で鱗が変化ものとされ、人間のような歯根がありません。強力ではあっても脆く抜けやすいのです。
人の歯もサメの歯も、一長一短、良いところもあれば不便なところもあります。どちらか片方が優れていて、片方が劣っているということではありません。それぞれがそれぞれの暮らしている環境の中で、自分たちにとって有利だと思われる戦略をとっただけなのです。
私たち人間は、たった一度だけ作った頑丈な歯を一生使い続ける道を選びました。生えかわらせることが出来ない以上、今ある歯を大切にして、良い状態を維持していくことが大事です。
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