口全体のレントゲンを撮る理由 篠崎歯科
投稿日:2018年4月20日
カテゴリ:ドクターズBLOG
歯や口の中の痛みは、口全体に広がり自分でもどこが痛いのか分からない時があります。
前歯なら間違いにくくても、奥歯にいくほど刺激をあたえた歯を間違えるという実験結果もあります。また、上下の歯痛の区別さえできなくなることがあります。下の奥歯の虫歯が痛みの原因であっても、上の奥歯が痛いと錯覚を起こすこと、またその逆も珍しくありません。上の歯の痛みは三叉神経の二番目の枝によって、下の歯の痛みは三叉神経の三番目の枝によってそれぞれ脳に伝えられます。同じ神経から刺激が伝えられるので、脳が痛みの位置をせいかくに判別できにくくなるのです。私たちがどの歯が痛むのか正確に言えないのは仕方無いのです。
また口の中の痛みは虫歯だけではなく、顎の中に埋まっている親知らずや嚢胞、腫瘍などのこともあり、広い範囲を検査して診断しなければなりません。
そのようなことから、痛みの原因を的確に診断するには、上下の歯を広範囲で確認できる口全体のレントゲンを撮る必要があります。
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