歯の女神アポロニア 篠崎 歯科
投稿日:2020年3月13日
カテゴリ:すぎもと歯科BLOG
皆様今日も一日お疲れ様でした✨
今日は13日の金曜日ですね💡
ホラー映画のジェイソンのイメージが強い方もいらっしゃると思いますが、13日の金曜日はキリストが処刑された日と言われています(諸説あります)
そこで今日は、キリスト繋がりということで西洋の歯の女神・アポロニアについてご紹介したいと思います。
ローマ帝国時代、初期のキリスト教徒は帝国の宗教と皇帝礼拝を拒否したことで、迫害を受けていました。
年代記作家エウセビウスによると、アレキサンドリアの行政官の娘アポロニアはキリスト教信仰を捨て、帝国の信仰に改めるよう求められましたが、それを断り、火刑に処されることとなってしまいました。
アポロニアは暴徒により捕えられ、歯を折られ、生きたまま火あぶりにされそうになりましたが、彼女は逆に自ら炎の中に飛びこんで亡くなりました。彼女は信仰による殉教を市民に示したのです。
炎に焼かれながらアポロニアは「歯痛に悩む人が私の名をとなえればその苦痛から逃れられるだろう」と叫んだと伝えられています。
そして後年、その堅い信仰心からアポロニアは聖人の列に加えられ、2月9日がその祭日となりました。
当時も歯の病や苦痛に悩まされる人は現在同様たくさんいたため、聖アポロニア崇拝は急速にヨーロッパ各地に拡がっていきました。同時に、ヨーロッパの教会や聖堂にはアポロニア像や数多くの絵画が飾られるようになりました。本来彼女は年老いた婦人でしたが、一般の宗教画と同じく若く顔立ちの整った女性に描かれています。また、その肖像はいつも鉗子を持って描かれ、その鉗子にはいろいろな種類があります。これらの彫刻や絵画を見ると、当時歯の痛みを取り除くにはやはり「抜歯」が一番の治療法だったことが伺えます。
参考文献
「図説歯科医学の歴史」マルヴィン・E・リング著、谷津三雄他訳、西村書店
引用サイト:歯とお口のことならなんでもわかるテーマパーク8020 様
https://www.jda.or.jp/park/
自らが炎に焼かれながらも、人々の歯痛を救うために祈ったアポロニア。約1800年程前のことになりますが、当時も現代も歯の痛みに悩まされる人々は多くいたようですね💧
しかし1800年前と異なるのは、現代では抜歯に至る前にいろいろと治療法があることです🎶抜歯になるほど虫歯や歯周病が進行する前に歯医者さんに来ていただければ、担当の歯科医師や歯科衛生士と今後の治療方針やメンテナンス計画についてご相談が可能です💡
アポロニアの肖像画が鉗子を歯ブラシに持ち替える日もそう遠くないかもしれませんね(*^^*)
それでは👋🏻
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