細菌のかたまり『舌苔』 篠崎 歯科

投稿日:2021年8月17日

カテゴリ:歯科助手・受付BLOG

今日は『舌苔』についてお話したいと思います。
舌苔(ぜったい)とは舌の表面に付着している白い苔のようなものです。
原因としては
①清掃不良
②乾燥(口呼吸)
③唾液が少ない
④舌の形
⑤舌の位置
⑥抗生物質の影響
などが考えられます。

舌苔は、剥落した粘膜上皮細胞、口腔細菌、食渣、血球などからできています。舌苔の付着は、口呼吸などによる唾液分泌量の減少などにより増大し、口腔や全身の健康状態によっても影響されます。
舌苔は、口腔内の他部位への細菌の供給源となりますし、舌苔の付着が口臭の原因となるため、清掃することをおすすめします。ただし完全に除去することは不可能なので、清掃が過剰にならないよう注意しましょう。
健康な人でも薄い舌苔が全体に付いていますが、ファイバースコープによる観察で、胃炎などの症状が進行している時には舌苔が多くなるというような相関かもあることが指摘されています。つまり、消化管が弱って栄養の吸収状態が低下している時にも、舌苔の付着が多くなる時があるのです。このときには粘膜の再生機能も低下していると考えられ、過剰な清掃によって舌が傷つけられる可能性が高くなります。
舌苔の付着は生体反応のひとつであると捉え、体調などの状況に応じて対応することが必要でしょう。
さらに口呼吸になっている場合は、口を開けたまま呼吸しているため、舌表面に唾液が循環せず、乾燥してしまいます。 このような状態になっていると、舌表面に付着した汚れは、洗い流されることがないため、舌苔ができてしまいます。

舌苔の除去方法ですが、歯みがきの後、専用の舌ブラシやハブラシを、鏡を見ながら舌の「奥から手前」に軽い力で動かして掃除します。舌は思いっきり前に出すのコツです。1日1回程度が良いでしょう。
当院でも舌ブラシを販売していますので、気になる方はぜひ使ってみてください。

マウスピース型矯正装置インビザライン
すぎもと歯科LINE